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【6月28日の香港市場】

2017.06.28 18:33

 主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前日比0.60%安の2万5683.50ポイント、H株指数は0.85%安の1万408.19ポイント、レッドチップ指数は0.47%安の3998.10ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約6%増加し、概算で770億4600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が4億3200万元、深セン経由が3億9100万元だった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反落。欧州中央銀(ECB)が大方の想定よりも早く金融緩和の縮小に動くとの観測が浮上し、欧州株が下落したことが影響した。また、主なハイテク株が売られ、ナスダック総合株価指数は大幅に続落した。外部環境の悪化を背景に、香港の主要指数は低く寄り付き、その後も軟調な値動きに終始。昨日急落した主な低位株も、大部分が続落した。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。米国のハイテク株が売られた影響で、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が下落率4位の1.80%安だったほか、スマートフォン部品製造の瑞声科技(02018.HK)が1.71%安となり、ハンセン指数の重荷となった。

 一方、昨日の上昇率1位だった吉利汽車(00175.HK)は続伸し、本日は同2位の2.10%高。来月18日からの売買単位の引き下げが引き続き手がかりとなったほか、年間販売目標の超過を見込んだアナリストが目標株価を引き上げたことを好感した。昨日の上昇率3位だった中銀香港(02388.HK)は続伸し、本日は同3位の0.80%高。明日から習近平・国家主席が返還20周年を迎える香港を訪問することを受け、本土との金融面での協力強化などを期待する買いが入ったもようだ。そのほかの香港系金融株も堅調だった。また、原油相場の上昇を受け、主力の本土系石油株も堅調だった。

 そのほかでは昨日に続いて低位株が大幅安。メインボードでは雋泰控股(00630.HK)が49.10%安、中国投融資(01226.HK)が45.96%安、中国銭包支付(00802.HK)が41.53%安、首都創投(02324.HK)が31.50%安。GEM市場では皓文控股(08019.HK)が55.55%安、HMインターナショナル(08416.HK)が52.53%安など。

 大幅安となった銘柄の多くは、株式評論家のデビッド・ウェブ氏が公表した「買ってはならない香港株50銘柄」と同じだが、隆成金融(01225.HK)の傘下にあるブラックマーブル証券の保有株と重なることが明らかとなった。隆成金融は株主割当増資をめぐる情報開示に問題があったことから、今月上旬に売買停止を命じられていた。これが原因で担保設定されていたブラックマーブル証券の保有株が強制売却され、連鎖的な売りにつながったと香港の主要紙が報じている。

 また、昨日急落した低位株を急いで売却した企業にも売りが及んだ。中国集成控股(01027.HK)を売却したと発表した中国国家文化産業(00745.HK)は14.28%安。また、漢華専業服務(08193.HK)などを売却したQPLインターナショナル(00243.HK)は22.80%安だった。このほかでは米国ハイテク株の下落を嫌気し、BYD電子(00285.HK)が10.46%安など、スマホ部品メーカーの下げが目立った。(中国部・千原)
 
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