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【8月30日の中国本土市場】

2017.08.30 17:05

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が4日ぶりに小反落し、前日比0.04%安の3363.62ポイント。B株指数は反発し、0.82%高の343.62ポイントだった。深セン市場はいずれも反発し、深セン成分指数が0.47%高の1万813.92ポイント、B株指数が0.15%高1150.04ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約1%減少し、概算で5613億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は22億9900万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は11億3700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 前場の上海総合指数は下げに沈む場面もあったが、概ね小幅高で推移。後場は序盤から前日終値を挟んで一進一退となり、中盤から上げ幅を広げたが、終盤で売りに押された。上海市場は上昇銘柄と下落銘柄の数が拮抗。深セン市場は下落銘柄の方が多かった。深セン成分指数は前日終値付近で寄り付き、前場にかけて上げ幅を拡大。後場も安定的に推移した。

 上海A株市場の主要セクターでは、銀行株や保険株が総じて軟調。証券株はまちまち。二大石油株はしっかり。こうしたなか、鉄鋼株、非鉄金属株、石炭株の上昇が目立った。鉄鋼株では南京鋼鉄(600282.SS)が8.73%高、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が6.98%高。非鉄金属株では中国アルミ'A'(601600.SS)が7.72%高。石炭株では大同煤業(601001.SS)がストップ高だった。

 上海市政府の国有企業改革の関連銘柄も買われ、上海華キン【売付のみ】(600621.SS)がストップ高だったほか、万業企業(600641.SS)が8.54%高。上海市政府系の企業が重大事項を理由に売買停止となり、思惑買いが入った。三一重工(600031.SS)は大幅増益の17年6月中間決算を発表したが、寄り付きから売りに押され、5.29%安で引けた。江淮汽車(600418.SS)は4.07%高。検索サイト大手の百度(バイドゥ)と自動運転車の分野で提携し、2019年下期の量産開始を目指すと発表し、これが材料視された。

 上海B株市場は全体の7割の銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の6割だった。(中国部・千原)
 
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