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【12月27日の香港市場】

2017.12.27 17:58

 クリスマス連休明けの香港市場は、主要指数がまちまち。ハンセン指数は3日続伸し、前営業日比0.06%高の2万9597.66ポイント。H株指数は3日ぶりに反落し、0.30%安の1万1617.75ポイント。レッドチップ指数は6日続伸し、0.34%高の4386.41ポイントだった。メインボードの売買代金は連休前に比べ約15%増加し、概算で827億1100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が9億9000万元、深セン経由が6億6500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 クリスマス連休明けのニューヨーク市場は、ダウ平均が小幅に続落。一方、本日の香港市場はハンセン指数が高く寄り付き、その後は連休前の終値を挟んで小動きとなった。H株指数は寄り付きから後場の中盤まで堅調だったが、上海総合指数が下げ幅を広げたことを嫌気し、下げに転じた。レッドチップ指数は堅調だった。連休は明けたものの、海外マネーの戻りは鈍く、メインボードの売買代金は引き続き1000億HKドル台を下回る水準にとどまった。その一方で本土マネーが戻り、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約18%に達した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株が続伸し、碧桂園控股(02007.HK)が上昇率1位の5.67%高、華潤置地(01109.HK)が同4位の1.80%高だったほか、中国海外発展(00688.HK)が1.02%高。来年の不動産政策をめぐり、初めての住宅購入などを支援する方針を政府当局が明らかにし、これが材料視された。大都市で引き続き激しい競争が続くなかで、地方都市や小都市で事業展開するデベロッパーのシェアが拡大する見込みと、アナリストは予想している。このほか、石油株や香港系不動産株の上昇が目立った。

 一方、舜宇光学科技(02382.HK)が4.62%安、瑞声科技(02018.HK)が3.64%安となり、下落率1~2位に並んだ。アップルがiPhoneXの2018年1-3月期の販売目標を4割引き下げたという報道を嫌気した。本土系保険株は軟調で、平安保険(02318.HK)が下落率3位の2.41%安だったほか、中国人寿保険(02628.HK)が1.21%安。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が1.13%安、HSBC(00005.HK)が0.25%安となり、ハンセン指数の重荷となった。マカオのカジノ株は続落し、銀河娯楽(00027.HK)が0.48%安、サンズチャイナ(01928.HK)が0.12%安だった。

 そのほかの銘柄では、BYD(01211.HK)が5.80%高。新エネルギー車に対する車輌購置税(車両取得税)の免税政策を2018年1月1日~2020年12月31日も続けると発表し、これが買い材料となった。中リョ国際工程(02068.HK)は39.63%高。A株上場計画が当局に承認されたことを好感した。

 紫光科技(00365.HK)が55.72%高、聯想控股(03396.HK)が9.14%高。紫光科技が聯想控股の株式を買い増ししており、思惑買いが入っているもようだ。一方、覇王国際(01338.HK)は朝方から急落し、前場の中盤で30.87%安となり、取引を停止した。同社の親会社の清算を創業者が裁判所に申請したというニュースが流れている。創業者夫婦が不仲となっており、住宅の所有権をめぐり裁判となっているという。(中国部・千原)
 
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