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【1月25日の香港市場】
2018.01.25 18:14
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は前日比0.92％安の3万2654.45ポイント、レッドチップ指数は0.36％安の4877.16ポイントと、そろって8日ぶりに反落。H株指数は20日ぶりに反落し、1.70％安の1万3388.16ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べわずかに減少し、概算で1877億1400万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が23億6500万元、深セン経由が4億5400万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場はダウ平均が反発し、過去最高値を更新。長期金利の上昇を好感し、金融株が買われた。一方、ナスダック総合株価指数は反落した。本日の香港市場は主要指数が小幅高で寄り付いたものの、すぐに下げに転じ、下げ幅を拡大。昨日まで上げ幅を積み重ねていたことから、利益確定売りに押された。その後は買い戻す動きも出て下げ幅を縮めたものの、ハンセン指数とH株指数はマイナス圏での値動きに終始し、本日の安値付近で取引を終了。レッドチップ指数は後場の中盤で上げに転じる場面もあったが、再び売りに押された。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系金融株の下げが目立った。銀行株では中国工商銀行（01398.HK）が下落率3位の3.02％安だったほか、中国銀行（03988.HK）が2.34％安、中国建設銀行（00939.HK）が1.83％安。本日からインクルーシブ・ファイナンスの条件を満たした銀行の預金準備率が引き下げられたものの、実際に供給される流動性は市場予想を下回ると、複数の専門家がコメントし、これをきっかけに利益確定売りが広がったもようだ。保険株では昨日の下落率1位だった平安保険（02318.HK）が続落し、本日は同5位の2.44％安。中国人寿保険（02628.HK）は同6位の2.41％安だった。
マカオのカジノ株はそろって下落。サンズチャイナ（01928.HK）は17年10－12月期の業績が大方の予想を上回ったものの、今年に入ってから上げ幅を積み重ねていたことから、利益確定売りに押され、1.66％安。大手格付け会社がマカオ全体のカジノ収益について、今年は成長率が鈍化すると予想したことも逆風となった。銀河娯楽（00027.HK）も0.97％安だった。
一方、長江グループの2銘柄が買われ、長江基建集団（01038.HK）が上昇率1位の3.87％高、長江和記（00001.HK）が1.72％高。長江実業（01113.HK）がグループ内企業を支援していることなどを評価したアナリストが、目標株価を引き上げたことが材料視された。本土系石油株は続伸し、中国石油天然気（00857.HK）が上昇率3位の2.25％高、中国石油化工（00386.HK）が同4位の1.89％高だった。中電控股（00002.HK）は1.15％高。昨年下期のオーストラリア事業が予想を上回るとアナリストが予測し、これを好感したもようだ。（中国部・千原）
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