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【11月30日の香港市場】

2018.11.30 17:49

 主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は前日比0.21%高の2万6506.75ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.34%高の1万621.74ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約15%増加し、概算で1040億8500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が2億4000万元の売り越し。深セン経由は4億6000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が4日ぶりに小反落。米中首脳会談が近づき、積極的な売買は手控えられた。こうしたなか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されると、利上げへの警戒感が後退した。本日の香港市場は米国の利上げに対する警戒感が後退したことを受け、主要指数が小高く寄り付いた。11月のCFLP製造業PMIが市場予想を下回り、景況判断の節目の50だったことが明らかになると、序盤で下げに転じる場面もあった。しかし、海外投資家を中心に買いが入り、その後は堅調に推移。製造業PMIの低下を受け、内需拡大などの政策に対する期待感が出たもようだ。

 メインボードの売買代金は今月2日以来の1000億HKドル超え。ただ、米中首脳会談を前に本土投資家の動きは鈍く、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約6%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、石油株の上昇が目立った。中国海洋石油(00883.HK)が上昇率1位の3.74%高だったほか、中国石油天然気(00857.HK)が1.10%高、中国石油化工(00386.HK)が0.91%高。ロシアが減産するとの観測が買い材料となったもようだ。本土系不動産株が買われ、華潤置地(01109.HK)が2.65%高、中国海外発展(00688.HK)が2.63%高となり、上昇率2~3位に並んだほか、碧桂園控股(02007.HK)が同5位の1.58%高だった。

 一方、11月のマカオのカジノ収益が月初めに発表されることを前に、マカオのカジノ株が売られた。銀河娯楽(00027.HK)が0.92%安、サンズチャイナ(01928.HK)が0.58%安だった。(中国部・千原)
 
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